食事と飲み物の関係


食後のドリンクが不調の原因となることも

皆さん、食事中または食後には何か飲み物をのまれますか?通常、外食でランチを頼む場合、”ランチと一緒ならドリンクが無料!””ドリンク割り引き”という形で食事中、食後の飲み物がお得感に繋がっているケースがよくあります。

このドリンクセット、ドリンク割り引きで出てくる飲み物の定番と言えば、

コーヒー、紅茶、ワイン、リンゴジュース、ウーロン茶、ラッシー

といった具合でしょうか。

実は食事と一緒にとる飲み物は、食事と同じくらい大事で、むしろ食事の内容がよくても、食事中や食後の飲み物で台無しになっていることも少なくありません。

適切な食後のドリンクを選べばこんなにメリットがある

極めて重い食事または身体のドーシャを失調せしめる食事は、適当な食後飲料の助けによって容易に消化せられる。食後に摂った適当な食後飲料は食欲を増し、身体の嵩(かさ)を大きくし、造精飲料として働き、乱れたドーシャの結合や集積を分解し、身体を緩解し、その柔軟性をまし、疲労疲弊の感を除き、愉快な感覚の連続を生じ、食欲を刺激し、乱れたドーシャの抑止、鎮静し、渇を医し、顔色をよくし、体系に緊張と力を与える。スシュルタサンヒター第1巻総論編 第46章

アーユルヴェーダでは、消化に時間がかかる食事のことを【重い食事】といいます。例えば、動物性のお肉、揚げ物、乳製品といった食事は、ベジタリアンやお粥の食事に比べて消化に時間がかかることから【重い食事】となります。また加熱していないものも消化に負担がかる食事なので、お寿司は消化しづらい食事になります。味としてさっぱりしているかどうかという事ではなく、消化・吸収にかかる時間の長さが食事の軽い・重いの基準になります。

食前・食事中・食後のドリンクの影響

食事を始める前に摂るいかなる飲料も、骨格を痩せさせる傾きがあり、食事中にとられるものは、痩せることと肥えることの両方を防ぎ、食事の済む時に摂るものは、身体の成長と丸みを大いに助ける。故に食事に際しての飲料は最も思慮深く決定し、最大の先見と分別をもって摂取すべきである。 かくの如き飲料を持ちいなければ、胃の中におくられた食物は永く不消化のまま停滞し、灰汁となって消化せられてゆくことに抗し、不快の積極的原因となる。ゆえに食後飲料の使用は全ての人間に命令的に必須なものである。ただし、呼吸困難、咳、潰瘍性心内膜炎(urahkshaata)流涎症、失声症及び鎖骨より上部の体部を犯す疾患に悩む人を除く。スシュルタサンヒター第1巻総論編 第46章

これを見ると、食前は痩せたい人以外は飲み物はとらない方がよく、逆に痩せたい人は食前に飲み物を摂った方がいいと言えます。また、特定の病気としてあげられているものに当てはまる人以外は、食事中、食後は、適切に選んだ飲み物は摂った方がよさそうです。

食後のドリンクを摂ったあとの注意点

食後飲料を用いた後には、長い歩行、長時の会話、歌謡、睡眠および読書は避けるべきである。それは摂取された飲料が胃を害し、咽喉と胸の部に座を占めている体液を悪化して、粘液分泌を起こし、食欲を害し、嘔吐その他の憂うべき症候を生じ、多くの他の不調をおこすことのないようにするためである。スシュルタサンヒター第1巻総論編 第46章

これは食後ドリンクに限らず、食後すぐの過ごし方としてもあてはまりそうです。オフィスで仕事をしながら食事をとっていたり、ランチミーティングや、歩きながらつまむという方も忙しい現代人には少なくないと思われます。しかし、スマホと一緒で使えるエネルギー量はその人毎に決まっています。例えばメール画面を立ち上げながら動画も見るということがスマホではできないように、人間の場合、食べ物の消化というのはものすごくエネルギーを消費しますので、他にエネルギーを使う仕事や運動などなどをしていれば消化不良になりかねません。

食後のドリンクの選び方

酸味に苦しめられている人たちは甘いものを要求し、甘味ものに飽きている人たちはすっぱいものを欲する。ゆえに甘味の食事をした人には何かすっぱいもの、またすっぱい食事を摂った人には甘いものが良いのである。スシュルタサンヒター第1巻総論編 第46章

酸味に苦しめられている人達というのは、胃酸過多や胸焼け、逆流性食道炎などもこれにあたるといえます。こういう人にはフェンネル、リコリス、トゥルシーコリアンダーをすべてパウダーで同量混ぜたミックスパウダーと氷砂糖パウダーを各小さじ1/2杯混ぜて飲むのがすすめられます。

甘味の食事をした人には何かすっぱいものというところは、まさにコーヒーが当てはまります。コーヒーの酸味と苦味は、甘味と正反対の味なのでバランスがとれるからです。しかし、精製された甘味もコーヒーのカフェインもどちらも体には負担になりますので、気を付けましょう!

冷水、温湯、Asava(酒)、Madya(強酒)、Mudga豆などのスープ、すっぱい果実汁、酸っぱい米粥、乳、および肉エキスが、十分の食事の後で飲料として用いられる。これらのうち、その人に有益と思われるものだけを適量に与えるべきである。 全ての種類の後飲料のうち、清潔な壺に貯えられた天水が最上のものと認められるべきである。それはかかる水は人間の全生涯を通じてその健康に寄与し、その成長に通じるものであり、すべての6つの味はことごとくその天水に与えられているからである。 天水あるいは雨水は全員量または強壮剤中最上のものである。この種の水は生来それを常用している人に健康的である。・・・健康者は食事中及び食後に種々の果物および飲料を摂っても差し支えない。スシュルタサンヒター第1巻総論編 第46章

色々な食後の飲み物が紹介されていますが、決して氷入りの水はありません!そもそも飲み物を口にしてから胃に到達するまではたったの1-2秒です。ということは極端に熱すぎるもの、冷たすぎるものは、胃に負担がかかり、消化に負担がかかります。

適当な飲み物を選んだら、適度な温度も意識してみてください。以下に飲み物の種類と合う人をリストにしてみました。

いかがでしたか。

アーユルヴェーダの食事のルールは多岐に渡ります。中でも大事にしているのが、きちんと消化できること。そのためには、胃の容量の1/3固形、1/3液体、1/3は空間を残しておくように言っています。

食事の内容、温度、そして自分の胃のキャパに合わせた食事の量を考えてたべるのがすすめられます。