ピッタ・ドーシャ:変換と代謝を司る「火」のエネルギー

ピッタは、サンスクリット語の「Tapa(焼く、熱する)」を語源とし、体内におけるエネルギーの**「変換(消化・代謝)」**を司ります。食物を栄養に変え、体温を維持し、知性による理解を助けるなど、生命維持に欠かせない「熱」の働きを統括しています。

1. 構成元素と物理的性質(グナ)

ピッタは五大元素の**「火(テジャ)」と「水(アプ)」**から構成されています。

その性質は以下の通りです。

熱 (Ushna):高い消化力、強い食欲、高めの体温。

鋭 (Teekshna):鋭い知覚、鋭い目つき、鋭い記憶力。

液 (Drava):軟らかい筋肉、下痢しやすい傾向、多量の汗。

動・流 (Sara):全身に広がる性質。

微油 (Snigdha):柔らかく油っぽい肌や髪。

酸 (Amla):胃酸過多、酸性の体臭。

辛 (Katu):胸焼けや灼熱感を引き起こす性質。


2. ピッタの主な身体的機能

正常な状態(平衡状態)にあるピッタは、以下の機能を担っています。

消化と代謝:食物の消化、栄養の吸収、同化。

体温調節:身体の熱を維持し、一定に保つ。

視覚:色や光を認識する視力。

皮膚の輝き:顔色や肌の艶、色つやを保つ。

心理的機能:理解力、知性、勇気、自信。